七草粥の意味、由来、食べる日、材料や作り方について解説します。
七草粥の意味
七草には「邪気を払う」「豊作を願う」という意味が込められています。 七草粥は、正月のごちそうで疲れた胃腸を休めるとともに、一年の無病息災を祈る料理です。
七草粥の由来
七草粥の起源は、平安時代に中国から伝わった「七種(しちしゅ)の節供」という風習に由来します。この風習では、春の七草を使って邪気を払い健康を願う儀式が行われていました。日本では、五節句(1月7日、3月3日、5月5日など)の一つとして定着し、江戸時代には一般庶民の間にも広まりました。
春の七草は早春に芽吹く植物で、「生命力」や「新しい命の象徴」としても大切にされてきました。
七草粥を食べる日はいつ?
七草粥を食べるのは毎年1月7日(人日の日)の朝です。この日は五節句の一つで、「人を大切にする日」として昔から大切にれてきました。
正月のご馳走やお酒で疲れた胃腸を癒し、栄養価の高い七草を摂取することで、体をリセットします。
七草粥に使われる「春の七草」の種類は?
七草粥に使われる「春の七草」は以下の植物です。
- せり:香りがよく、血行を促進
- なずな:胃腸の調子を整える
- ごぎょう:喉を癒す効果
- はこべら:ビタミン豊富で歯茎を健康に
- ほとけのざ:整腸作用がある
- すずな(かぶ):消化を助ける
- すずしろ(大根):解毒作用
七草はスーパーマーケットや八百屋で「七草セット」として販売されているので、手軽に揃えられます。
七草粥の作り方
七草粥はシンプルな料理ですが、丁寧に作ることで美味しく仕上がります。
材料(4人分)
- 春の七草:適量(1セット)
- 米:1合
- 水:5〜6カップ
- 塩:少々
作り方
1. 七草を準備する
七草をよく洗い、茎や葉を細かく刻む。特に硬い部分は丁寧に処理する。
2. お粥を炊く
洗った米と水を鍋に入れ、中火で炊く。沸騰したら弱火にし、蓋をずらして20〜30分ほど炊き続ける。
3. 七草を加える
お粥が柔らかく炊けたら、刻んだ七草を加え、さっと火を通す。
4. 味付けする
塩で味を整えて完成。
七草粥で健康的な新年を
七草粥は、日本の伝統的な料理です。1月7日の朝に七草粥をいただくことで、一年の無病息災を祈りつつ、お正月で疲れた体をリセットさせましょう。