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話題の本:「フランス人は10着しか服を持たない」はとても興味深い内容だった~感想~

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話題の本「フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣~」が気になったので読んでみました。

 

著者はアメリカ・カリフォルニア在住のJennifer L. Scott(ジェニファー・L・スコット)さん。大学3年生の時にパリへ半年間留学し、その際にホームステイしたフランス貴族の家での体験から感じたこと、学んだことが書かれています。

 

「フランス人は10着しか服を持たない」という本の邦題を聞いた印象は、フランス人は皆10着くらいしか服を持っていないのにとても上質でおしゃれな生活をしているのよ、というような内容なのかと思いきや、それは本の中の一部分にすぎませんでした。

この本の原書名は「Lessons from MADAME CHIC」(マダム・シックから学んだこと)であり、フランスでのホームステイ先のホストマザー マダム・シック から著者が感銘を受けた上質な暮らし方についてが書かれています。洋服についてのことだけでなく、メイク・食事・暮らし方・物事の考え方などについてが1冊にまとめられています。

 

 

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣~を読んでの感想

この本に書いてあることは、「服を10着しか持たない」ことがどうこうというわけではなく、質の高い暮らしというものは、決してものに溢れた生活ではない、ということだと私は感じました。

 

洋服に関しても、質の良い10着を上手に着まわすこと=上質な生活なのではなく、洋服がどれだけたくさんあっても毎朝「着ていく服がない!」と困っているようではいつまでたっても満たされた生活はできない(ものがたくさんあることが満たされているというわけではない)、本当に自分が着たい洋服(いつもなら特別な日用に大切に取っておいて普段着にはしない洋服)だけをクローゼットにそろえて毎日着ることが質の高い生活につながる、ということだと私は解釈しました。

 

わたしが興味深いと感じた理由

私も実際に、お気に入りの服や買ったばかりの服は、ちょっと特別な出かける日用にして、普段は普段着用の服を着ていることがほとんどでした。でもよく考えると、その場合、例えば1ヶ月の中で特別な洋服を着ることなんて2日間くらいです。1か月のうち2日間は自分の中で上質な装いをしていたとして、残りの28日間はただの普段着を着ていることになります。

それを、著者が提案するように、上質な装いができる服だけを10着ほどそろえてそれを毎日着こなすと、毎日が上質な装いになる。そうすると、これまでよりずっと質の高い生活ができるし、気持ちも満たされるのでは?と強く感じました。

そもそも毎年毎年「1年があっという間だ」と感じているのに、その1日1日を大事に過ごさなくてはもったいないじゃないか、それなら毎日上質な装いをして、身体に良いものを摂り、充実した日々を送っていかなければもったいないと、この本を読んで改めて気づかされました。

 

誰にも会わない日もきちんとメイクをする

この本の中でメイクに関して書かれている部分があるのですが、わたしはその部分がとても好きです。

ナチュラルなメイクをするだけで印象ががらっと変わる。いつ誰に出会っても恥ずかしくない装いを毎日するだけで暮らしの質はぐんと高まる。

毎日がっちりメイクをする必要なんてなくて、逆にナチュラルメイクをきちんとしている人のほうが美しく、その人の魅力を高めている、と本に書かれているとおり、ちょっとした心がけがいかに大切か、いかに自分の暮らしを豊かにするのか、ということを気付かせてくれる本でした。

 

本は、一度読んだ後ずっと手元に置いて繰り返し読みたいものと、一度読めばそれでよかったというものとに分かれますが、わたしはこの本「フランス人は10着しか服を持たない」はずっと手元に置いておいて、繰り返し読みたい本になりました。

久しぶりに、自分にとって何かを気付かせてくれる本に出会うことができました。